『六段の調べ』破・五段1話「目撃」を公開しました。五段と六段はそれぞれ5話ずつです。一応、第二部としての終わりにあたるはずなのに、なぜか短いです。しかし本当のラストである「急」の最後は割と長いと思っています。公開はだいぶ先ですが、のんびりと更新を追いながら待っていてください。
更新情報
明日もあります!
『六段の調べ』破・四段7話「G線上のアリア」を公開しました。これで四段は完結です。そして明日から、いきなり五段の連載を開始します。「破」が終わるまではあまり間を置かずに載せていく予定です。
出来ることをやって
『六段の調べ』破・四段6話「きみは林檎の樹を植える」を公開しました。題名は吹奏楽コンクールの課題曲にも使われた曲から取っています。これをコンクールで演奏したという昔の知り合いは、暗めの曲調に本番前のスパルタ気味な空気感も相まって重い気持ちになった――と、練習当時のことを語っていた記憶があります。ずいぶん前に聞いたのでうろ覚えです。ここで題名の意味を書くと長くなるので割愛しますが、込められたものが清隆や倉橋の背を押してくれたらな、と思います。
誤解のないよう
『六段の調べ』破・四段5話「死んだ男の残したものは」を公開しました。念を押しますが、シャシャテンは倉橋の在り方を否定している気持ちは一切ありません。ただその人と親の主張に納得が出来ないだけです。そこが間違えられると怖いので、あえてここに書いておきます。
真実はどこに
『六段の調べ』破・四段4話「怒りの日」を公開しました。この作品も折り返しを迎えて、物語の核心へ迫ってきていると思います。果たして何が事実なのか、誰が正しいことを言っているのか、いずれ明かされていくのでお待ちください。それからラストのシャシャテンをあまり責めないでくれると嬉しいです。彼女も彼女なりに正しいと思って動いたのですから。
悪い人じゃありません
『六段の調べ』破・四段3話「倉橋輪」を公開しました。どこかシャシャテンに挑戦的な姿勢を見せる人ですが、悪人ではありません。
当初の設定では、倉橋にあたるキャラクターはただの女性でした。しかしいわゆる「非リア」をコンセプトにした北の近くに女がいるのは何か違う……と思い、今のようになりました。よって倉橋の真なる性別は不明です。私の作品で性別が特徴的な人は、メタ的な理由からそうなったことが多いです。世に出ていないどころか本編すら書いていないものもあるので、詳しくはまだ言えませんが。
良いのか、その英語で
『六段の調べ』破・四段2話「憾」を公開しました。これで「うらみ」と読みます。作中に少しだけ『ノヴェンバー・ステップス』のことが出てきますが、『六段』の英語表記としてサイト内のアドレスで使われている”junesteps”はこの楽曲が由来となっています。六段なので単純に六月です。特に意味はありません。果たしてこれが世界に通用するかは疑問です。
オマージュと呼ぶべきか
『六段の調べ』破・四段1話「奈落に落ちて」を公開しました。今回北に起きた災いは、彼の名前の由来になった人の出来事を元にしています。2つ目の場面は削ろうかなとも一時は思いましたが、残すことにしました。新たなキャラクターの紹介も追加しています。ジェンダーレスなファッションを調べて描くのは楽しかったです。四段は全7話、完結まで毎日更新予定です。
ようやく折り返しへ
『六段の調べ』破・三段6話「逝ける者への哀歌」を公開しました。次の四段は来月の3日から連載を始める予定です。やっと全体の半分を越えようとしています。残り半分、謎の解明に向けて物語が進んでいきますのでよろしくお願いします。
信じると書いて「まこと」
『六段の調べ』破・三段5話「闇が広がる」を公開しました。清隆と逆で、何でもすぐ信じるが故に騙されてしまう信が書きたかったのです。ところで「信」という名前の同じ人が日本史の教科書にも載っていますが、その人と今作の信は全く関係がありません。次回で三段は完結です。
入れ込み注意
『六段の調べ』破・三段4話「諸田寺へ」を公開しました。よく考えたら前回に信たちが諸田寺に赴いているのですが、この作品は清隆が主人公ということで主眼を置いています。
声明というものを初めて知ったのは大学で受けた音楽の歴史に関する授業の時で、がっつり「せいめい」と呼んでいました。ちなみに「春の海」の作者を答える問題で、危うく「北道雄」と書きそうになりました。ちゃんと正解は答えています。実はこの作品とはかなり長い付き合いなのです。
瑞香こぼれ話
『六段の調べ』破・三段3話「手習い」を公開しました。賢順のキャラクター紹介も追加しています。シルエットが細かったかな……と後になって思いましたが、大きく手を入れれば初登場の今日に間に合いませんでした。まだまだ不慣れな身です。瑞香は日本の江戸時代で止まったような世界観を元にしており、肉食もさほど勧められていないので、住民の身長も一部を除いて高くありません。
筑紫箏というものはこの作品を書く際に参考にした、箏にまつわる本で知りました。日本では消滅してしまいましたが、瑞香では細々と残っているようです。