更新情報

ようやく折り返しへ

『六段の調べ』破・三段6話「逝ける者への哀歌」を公開しました。次の四段は来月の3日から連載を始める予定です。やっと全体の半分を越えようとしています。残り半分、謎の解明に向けて物語が進んでいきますのでよろしくお願いします。

信じると書いて「まこと」

『六段の調べ』破・三段5話「闇が広がる」を公開しました。清隆と逆で、何でもすぐ信じるが故に騙されてしまう信が書きたかったのです。ところで「信」という名前の同じ人が日本史の教科書にも載っていますが、その人と今作の信は全く関係がありません。次回で三段は完結です。

入れ込み注意

『六段の調べ』破・三段4話「諸田寺へ」を公開しました。よく考えたら前回に信たちが諸田寺に赴いているのですが、この作品は清隆が主人公ということで主眼を置いています。

声明しょうみょうというものを初めて知ったのは大学で受けた音楽の歴史に関する授業の時で、がっつり「せいめい」と呼んでいました。ちなみに「春の海」の作者を答える問題で、危うく「北道雄」と書きそうになりました。ちゃんと正解は答えています。実はこの作品とはかなり長い付き合いなのです。

瑞香こぼれ話

『六段の調べ』破・三段3話「手習い」を公開しました。賢順のキャラクター紹介も追加しています。シルエットが細かったかな……と後になって思いましたが、大きく手を入れれば初登場の今日に間に合いませんでした。まだまだ不慣れな身です。瑞香は日本の江戸時代で止まったような世界観を元にしており、肉食もさほど勧められていないので、住民の身長も一部を除いて高くありません。

筑紫箏というものはこの作品を書く際に参考にした、箏にまつわる本で知りました。日本では消滅してしまいましたが、瑞香では細々と残っているようです。

だから吹奏楽ものとも言えない

『六段の調べ』破・三段2話「青春の輝き」を公開しました。せっかく吹奏楽部の夢舞台とも呼べるコンクールが出てきているのに、さほど大きく取り上げられていません。そういう作品なのです。前は合宿などが出てくる話も考えていましたが、没にしました。この三段は特に内容を考えるのに苦労しました。

悪魔でも火消しでもなく笛も吹かない

『六段の調べ』破・三段1話「山住来たりて」を公開しました。よく考えたら彼のメインは後半でしたが、まぁ気にしない。山住は横笛が吹けますが、あまり本編では披露しません。ちなみに即興演奏は苦手なタイプです。

今回初登場したキャラクターの紹介は、また改めて公開します。独特な着付けをしていますが、男でも女でもないという認識を持っている人なのであのようになっています。疑問を覚える方もいるかと思いますが、ご理解いただければ嬉しいです。

もうすぐ半分

『六段の調べ』破・二段6話「梧桐宗の者」を公開しました。これで二段は完結です。続く三段は19日から連載開始予定となっています。そろそろ作品全体の半分が近付いてきました。完結目指して今後も地道にやっていきます。

先輩危うし!

『六段の調べ』破・二段5話「狙われた書」を公開しました。前川が度々回想している知人は、近日登場予定です。そしてこの題にもある通り、八重崎に危機が迫っています。果たして彼女の運命は――? 二段は次回で完結です。昨日のお知らせが長かったので、今回は短めに締めます。

美央さん危うし?

『六段の調べ』破・二段4話「人でなし」を公開しました。吹奏楽で合わせるのに必要なのは人との絆といった関係がどうよりも技術的なことだというのは、大学時代にお世話になったカウンセラーの方に聞きました。吹奏楽経験のない人の意見なので、実際に大人数での音楽活動をされていた方から見れば違うと思うこともあるかもしれません。しかし所属するサークルでもあまり人と関わりたくなかった自分にとって印象深い言葉でした。無理して人と仲良くならなくても、人に合わせなくても良いというのはいくらか気が楽になれました。

さて、作中で色々と考えていた美央さんですが、この後も彼女の葛藤が物語にも響いていきます。果たしてどのような形に落ち着くのか、長い目で見守っていてください。

北道雄は相変わらず

『六段の調べ』破・二段3話「瑞香の禁忌」を公開しました。北のコンサートに清隆たちが行く場面も構想したものの、没になりました。北にはこれといった友人がいないので、清隆たちが家に来てくれるのを楽しみにしているのです。ついつい話をネガティブに持っていってしまいますが。

伝統に触れる機会

『六段の調べ』破・二段2話「神秘的なページ」を公開しました。地歌で検索すると三味線のことがよく出てきますが、箏で演奏するものもあるようです。残念ながら生で聴いた記憶は作者にありません。落語や能なども実際に見に行きたいなとは思っています。ちなみに作中に出てくる地歌の詞も自作で書いてみようとしましたが、断念しました。もう少し勉強していれば自信を持って書けたかもしれません。

「でーと」とは何ぞや?

『六段の調べ』破・二段1話「青葉のころに」を公開しました。シャシャテンは今回の清隆たちの様子を「でーと」と言っていましたが、デートの定義は何なのでしょうか。ただ男女で出掛けることも入るのか? あまり外に出たことのないシャシャテンは気になるはずです。

今回出てきたような形式の喫茶店は、こういうものがあったら良いなと私が考えたものです。もし実際にあったら、人目を気にせずゆっくりくつろげると思います。