人類を守ろうとする人造人間と、人類滅亡を願う人間が行き着く惨劇
人造人間・久遠が普及した世界で、正体を隠した謎の人物・別瀬が人類滅亡を宣言した。久遠である八代立永は人類を守るため、別瀬への対抗を試みる。立永は慎重な周りの人間たちに呆れながら、敵の思惑を探ろうとする。同じころ、久遠の園朝貴も作り手の指示を受けて別瀬に接近していた。「人類の敵」による残虐な事件はなおも続き、やがて悲劇の幕は上がる。
舞台:啓蒙暦287年(西暦2021年)1~2月
全4章
登場人物紹介(クリックすると紹介ページへ飛びます)
第1章 生者必滅
人類を脅かそうとする別瀬の討伐を意気込む八代立永に対し、鎌刃張架は一つの依頼をしてきた。人類と久遠のより良い共存を目指す「五尺ノ身」の代表に従い、立永はかつて別瀬と関わっていた柳桜と接触する。柳の設立した組織「枝葉の少女」で活動を手伝いながら、別瀬の襲撃に備える。
一方、園朝貴は自らを作り出した佐味譲に従い、人間のふりをして別瀬に接触していた。人間に対して厳しい態度を取る「上司」の裏を探る日々で、園は久遠の在り方を考えていく。
第二章 玉と砕く
久遠製造に関わる大企業・千代草社の開発した新型の久遠が、別瀬のもとで利用されているらしい。立永と園は特殊型久遠と呼ばれるそれらの存在を訝しみながら、別瀬と千代草社に迫る。別瀬の久遠を使った動きは激しさを増し、人間たちの暮らしは脅かされていく。そんな中、ある者が「人類の裏切り者」として作られる事件が、世間を波立てようとしていた。
第三章 世近し
別瀬に協力的な発言をした「人類の裏切り者」に、立永は怒りを隠せない。その言葉を疑う鎌刃と、自らと同じ思いを持つ作り手・飯盛巧との間で悩みは深まる。やがて立永は、柳のもとにいた園と親しんでいく。
「五尺ノ身」は千代草社、そして別瀬と会談を取り付けることに成功し、そこで思わぬ者の正体が明らかとなる。さらに新たな事実を知った別瀬は、自らの野望をより深くする。脅威が強まり、やがて一人の命がまた尽きようとしていた。
第四章 別れ路の淵瀬
人間だけでなく、久遠も信用できない。そう判断した別瀬は、ついに人類を本格的に滅ぼすべく行動を開始した。人間がいなくなった後で久遠も絶やそうとする別瀬のもとへ、立永と園は向かう。予期せぬ協力と犠牲を経て辿り着いた先で、久遠にさらなる困難が襲い掛かる。人間の大きく減った世界で、永遠に生きる久遠の出来ることは何か。立永たちと別瀬による最後の戦いが始まる。