死には平和を

人造人間・久遠くおんが普及した世界で、正体を隠した謎の人物・別瀬べつせが人類滅亡を宣言した。久遠である八代立永やつしろたつながは人類を守るため、別瀬への対抗を試みる。立永は慎重な周りの人間たちに呆れながら、敵の思惑を探ろうとする。同じころ、久遠の園朝貴そのあさきも作り手の指示を受けて別瀬に接近していた。「人類の敵」による残虐な事件はなおも続き、やがて悲劇の幕は上がる。

第1章 生者必滅しょうじゃひつめつ

人類を脅かそうとする別瀬の討伐を意気込む八代立永に対し、鎌刃張架かまははるかは一つの依頼をしてきた。人類と久遠のより良い共存を目指す「五尺ノ身ごしゃくのみ」の代表に従い、立永はかつて別瀬と関わっていた柳桜やなぎさくらと接触する。柳の設立した組織「枝葉えだは少女しょうじょ」で活動を手伝いながら、別瀬の襲撃に備える。
一方、園朝貴は自らを作り出した佐味譲さみゆずるに従い、人間のふりをして別瀬に接触していた。人間に対して厳しい態度を取る「上司」の裏を探る日々で、園は久遠の在り方を考えていく。