おおよそ本格的な登場順に並んでいます。「詳細プロフィール」をクリックすると、より細かい設定や立ち絵が見られます。生年月日表記は雨で言う西暦で統一しています。
中戸 代篠 Nakato Yoshino
「……代筆屋も、難儀なものだな」
母から引き継いだ代筆屋「吹風屋」の店主を務める大学生。自分の仕事が「原則」に抵触していることを警戒し、普段から目立ちたがらない。素っ気ない対応を取っているものの、依頼人には真摯に対応しようとする。突然失踪した母を気にしながら、今日も世間には知られてはならない文字で文を綴る。
望木 メテン Mochiki meten
「もったいないじゃない、代篠! ちゃんとしたところみたいだし、お給料もよさそうよ?」
代篠の同級生であり、珍しく話し掛けてきた彼女に興味を抱いていた。異世界人との間に生まれた子であり、母の手紙にまつわる一件で代篠の仕事を知る。出自を詳しく話せないことにもどかしさを感じているが、基本的には陽気で愛想が良い。代篠とは何だかんだで仲良くやっているようだ。
久延 達真 Hisanobe Tatsuma
「もう隠し続けるのはなしだ。今まで密かに手紙を繋いできた人もいた。彼らの営みも、ここへ辿り着いた人たちも、否定してはいけないんだ」
異世界の情報を取り扱う広域世界研究機関「禅庭花」の職員。代篠があまり知らずにいた異世界の詳細を教え、また世間にも広く伝わることを願っている。過去に「禅庭花」の前身が起こした出来事に不満を持ち、今も残る残党に抗っている。人当たりが良く、責任感も強い。落ち込んでもすぐに元気になるタイプ。
岐部 陸 Gibe Riku
「先人たちの行いを否定するのか? 彼らも命を懸けて、真実を秘してきたというのに」
「禅庭花」の前身である「異聞情報統制局」の元職員。異世界を公にしようとする「禅庭花」に反発し、以前の方針を続けるべく暗躍している。自信家で自分が正しいと信じて疑わず、かつての部下にも慕う者が多い。近頃の彼からは人間でない者の気配がすると噂になっている。