蒐集家、怨恨を抱かれる
厳島 楓 Itsukushima Kaede
「……人のためとか言って、よく堂々と人のものを盗めますね、あなたがた」
「ミズ・パーフェクト」。前年に設立された蒐集団体「蓬莱継承会」の一員。平時も蒐集時もそつなく振る舞う様が注目されている。その評判通りに完璧を目指しながら、裏では複雑な思いを抱えている。故郷にいる家族のため、良き娘・良き姉であろうとしている。
香口 保 Koguci Tamotsu
「もちろん、『楽土蒐集会』に倣うためです。私たちは彼らの果たせなかった願いを叶えなければなりません」
「迷走の水墨画家」。「蓬莱継承会」の会長として、まだ日の浅い団体をまとめている。元は別の蒐集団体に属していたが、「楽土蒐集会」に感化されて団体の設立に至った。勢いで動く節があり、実を言うと構成員たちにも手腕を怪しまれている。それでも願いを諦めることはない。
大森 兼良 Omori Kaneyoshi
「うちの会長がすみません、行き当たりばったりなところがある人でして」
「銀の貴公子」。「蓬莱継承会」の実質的なナンバー2であり、多くの構成員から信頼されている。謙虚で親しみを感じられるが、ある目的のために様々な方法を用いており、一部の者から怪しまれている。とある異世界の町で市長をしていたのではないかとの噂が上がっている。
岩国 錦 Iwakuni Nishiki
「わたしはあそこへ惹かれていたのに、壊れるのを見過ごしていたんです」
「草木愛でる天使」。地元で働きつつ、時々東京の「蓬莱継承会」本部にも顔を出している。穏やかな性格から、よく松村と比較されて「天使」と呼ばれている。控えめで心優しく、香口のことも気に掛けている。自宅では小規模な菜園を作っており、植物の世話に余念がない。
美仏 水花 Mifutsu Suika
「ところで楓ちゃん、何で蒐集家やってんの? 心にモヤモヤあるんじゃない?」
「浮遊仙人」。あまり組織に執着せず、独自の判断で動くことも多い「蓬莱継承会」の変わり者。マイページであまり自己主張はせず、何を考えているのかは分からない。その雰囲気から仙人と呼ばれているが、実際に浮遊する様を目撃したという証言も多い。
松村 進 Matsumura Susumu
「国や民のために尽くせ。決して己の勝手で動こうとするな。己を殺して公のためになることこそ、人のやるべきことだ」
「抑止の汚れ屋」あるいは「体罰の悪魔」。とある生涯学習施設で講師をしており、主に地元で「蓬莱継承会」の活動をしている。自分の欲より公に貢献することを至上としており、周りにもそう動くよう促している。思わず人へ手が出てしまうことから、対面ではなく遠隔でのやり取りを好む。
津田 鶴瀬 Tsuda Tazuse
「所沢さんは、全ての蒐集家を根絶したいんですよね? 前から評判は聞いています! かっこいいです!」
「日本支部の命知らず」。国際蒐集取締機構で「蓬莱継承会」を捜査することになり、所沢に協力を持ち掛ける。勢いで動き、時には危険な目にも遭ってきたが事件解決へまっすぐに突き進む。割と遅い年代で今の職場に入ったため、若きエリートである所沢と自らを比べがち。